大人の脳活

脳のブレーカーが落ちるとき

脳の3層構造。

動物の進化の過程で、人間の脳は①「爬虫類脳(生命脳)」②「旧哺乳類脳(情動脳)」③「新哺乳類脳(知性能)」の順番で進化し、機能を追加して高度になってきました。脳は3層構造なのです。
まず、生命脳は生命維持のための脳です。次に情動脳は原始的な防衛本能で、いわゆる闘争と逃走をつかさどります。人間は社会的に行動する動物ですから、理性的・知性的な言動が必要不可欠で、そのためには感情のコントロールが欠かせません。つまり最後に知性能によって、情動脳をうまくコントロールしているわけです。ところが、知性能が未成熟だと、感情をあらわにしてしまいます。

脳のエネルギー消費量は膨大。

脳の重さは全体重のたったの2%です。ところが脳が消費する酸素量(エネルギー)は体内の全エネルギーの20%近くにもなります。すなわち全身の栄養状態の善し悪しが脳の性能に直結するのです。脳がガス欠を起こしていたら、正常に働くはずもありません。

使いすぎるとショートする。

例えば、エアコンにパネルヒーター、ホットカーペット、テレビ、掃除機など、部屋の電化製品を一度に使うと、「バタン!」という音とともにブレーカーが落ちて停電します。これは割り当てられた電気の供給量の限界を使用量が超えてしまったからです。
脳もまた一度に供給できるエネルギー量に限界があります。
情動脳や生命脳は原始的な脳であり、緊張が続くと一度に大量のエネルギーを消費します。そうなると知性能の働きが低下することになります。エネルギーを大量に使う情動脳が活発に動くと知性能の働きが悪くなる。けんかがエスカレートすると、思ってもいない一言を発してしまう。という状態が生まれるわけです。

このように「思ってもいない一言」がバンバン続くのがモラ夫です。その言動だけにスポットライトを当てれば、あたかもそれは、その人の「なってない」性格や人格の問題のように思えてしまうのです。ところがこれは知性能が働かず、情動に支配されてしまった結果と捉えてみてはいかがでしょうか?

栄養が不足するとキレやすくなる。

モラ夫は、客観的に見れば大したことでもないのに、何でも癪に触ってしまうことがあります。イライラしている本人も「なぜイライラするのか?」が分かりません。
脳内の栄養素の不足によって情動脳から不快信号が出ている場合、五感から入力された情報が内意識を潜り抜ける際に、「悪い印象」というレッテルが貼られた状態で前頭葉に届きます。その状態で前頭葉が判断するので「感じが悪い」という前提で出力されるわけです。そして脳の栄養不足が解消されるまでそのイライラは続くことになります。
奥さんが「大丈夫?」と声を掛けても、モラ夫の脳ではそれに「不快」というラベルが貼られてしまうので、「お前に俺の気持ちなんて…」とか「うるさい」という反応になってしまうのです。
モラ夫はストレスの塊といっても言い過ぎではありません。そしてそれは、被害者のあなたも同じことです。どちらもストレスに押しつぶされ、大量の栄養を消耗しているのに、ほとんどの人が脳の栄養不足に気付いていません。被害者も加害者もまずはしっかりと脳に栄養を届けることが解決のための第一歩といえます。

ストレスは自律神経失調症状を招く。

仕事や人間関係でストレスがたまると、気分が沈んだり、イライラや不安が起こります。体はストレスに対抗するために様々なホルモンを分泌しますが、こんな状態がずっと続いたら、体のあちこちに様々なトラブルが起こってきます。この時、頭痛や肩・首・背中のコリ、吐き気やおなかの張り、手足のしびれや冷え、疲れなど、一度に複数の身体症状に悩まされることがほとんどです。
一つひとつの症状に合わせて胃薬や頭痛薬などのクスリを選んだとしても、それは一時しのぎに過ぎません。なぜならこれらの問題は、自律神経の過緊張が原因であり、その裏には栄養素不足があるからです。
脳の栄養が慢性的に不足していると、当然ストレスには弱くなりますし、ストレス時には体はより多くの栄養素を浪費します。こういった悪循環に体調不良が拍車をかけて、どんどん状態が悪くなっていくのです。

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