子供の脳活

私たちの感情は栄養でできている

「ヒトの脳」と「動物の脳」。

私たちの脳は大まかにいえば、大脳辺縁系(動物脳)と大脳新皮質(ヒトの脳)とに分けられます。「大脳辺縁系」は生き残るための動物的能力や情動をつかさどり、危険を回避するためにいつもアンテナを張っています。3歳までに発達し、次に述べるヒトの脳より先に反応します。「大脳新皮質」は知性をつかさどります。理性や知性を担当するこの能力は、3歳ごろから成長を始め、様々な経験を積むことで10代後半までゆっくりと成熟していきます。
外界からの情報を処理する場合、始めに反応するのは動物の脳です。ヒトの脳がその後でそれを修正するのです。動物が生き残るには危険を回避することを何よりも最優先する必要があるためなのです。
脳がしっかりと成熟した状態では、情動をそのまま表すことはなくなります。それは理性や知性のチカラで感情を押さえつけることができる為です。感情のコントロールができないのは、この知性脳が適切に発達できていないか、一時的に消耗している場合と考えられます。

神経も栄養から作られている。

「やる気」「意欲」といった感情のもとはドーパミン。「ほのぼの」とした感情のもとはセロトニンと言われています。脳内にドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が十分にあってはじめて、その感情が発揮できるのです。これらの感情物質の大部分はアミノ酸から作られますが、肝心なのはビタミンやミネラルなどの微量栄養素がそろってはじめて合成することができるという点です。つまり栄養がそろっていないと、こういった感情は起こらないのです。

なぜ栄養が不足しているのか?

現代の食環境の問題点は、カロリーは十分な量が摂れているけれど、栄養素が不足しているということ。とくに調理済みの食品である「冷凍食品」はとても問題のある製品と言わざるを得ません。
肉系の冷凍食品を消化するには体内のビタミン・ミネラル、酵素を大量に消費してしまいます。
嗜好品の多くはカラダで代謝される過程で多くの栄養素を消費してしまい、また現代の調理法でも栄養素の欠如が起こっています。毎日確実に栄養が不足していく現代の生活では、我々の脳の栄養状態はどんどん悪くなっていると言っても過言ではありません。

脳の働きに必要な栄養が十分に摂れていれば、脳は正常に働くことができますが、十分に栄養が摂れていなければ、脳の働きは逆に悪くなります。さらに感情や情操さらには思考をも乱していくのです。食生活が、私たちの心を狂わせている可能性が大いにあると考えられますので、これを無視して情緒の混乱を放置すると、様々な精神症状が現れ、さらに消耗すると自律神経症状が現れるのです。

血糖値コントロールの不良による情緒不安定。

もう一つの問題点は「極度に甘い食べ物」です。お菓子やアイス、ジュースを日常的に食べている人は情緒不安定になりやすいと言います。とくに市販のジュースは素早く吸収されるので血糖値の上昇は凄まじいものがあります。それに合わせて、からだは猛烈な勢いでインスリンを大量に分泌する為、血糖値は急降下し、必要以上に低くなります。これが日常的に訓練されていると、普通に食事をしたときでも、インスリンが一般的な量を超えて分泌されるようになってしまいます。つまり必要以上に血糖値が低下するということです。脳のエネルギーが不足するので、甘いものが欲しくなってしまい、摂ると再び血糖値は急上昇するという悪循環を繰り返しているのです。

アメやガム、スナック菓子、ケーキ、シュークリーム、炭酸ジュース、アイス、ゼリー、乳酸菌飲料や豆乳飲料…、現代のありとあらゆる甘いものがこの血糖値の乱高下を招き、結果として脳の働きを狂わせていると考えられます。さらに、甘いものを代謝するために様々な栄養素が浪費されているのです。お菓子やジュースが習慣になっていれば、不登校への一助という見方もあるのです。

ありとあらゆる栄養を補う。

情緒の混乱は、脳が情動をうまく操れていない結果です。それは「栄養が足りない!」という本能の叫びが続くから起こっています。お菓子やジュースで血糖をポンと上げ、手っ取り早く脳を喜ばせても何の解決にもなりません。アミノ酸や酵素、ビタミン、ミネラル、核酸…などありとあらゆる栄養をしっかりと補うことが大事なのです。

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自律神経症状には漢方で立ち向かう

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