子供のダイエット

小児の肥満が増えています。

小児の肥満は、昭和52年から平成20年までは右肩上がりで増え続け、そこからは少し落ち着いていますがほぼ横ばいに推移しています。つまり現代の子供は昔の子供と比べて肥満児が多いということです。

さらに言うと、未就学児童に比べて修学児童の方が肥満率は倒的に高くなっています。それも低学年より高学年の方が肥満率が高いことも分かってきます。中学生になると少し肥満率が下がりますが、おそらくスポーツをするかしないかで2極化していると考えられます。

小児の肥満

子供メタボの波が押し寄せる。

メタボリックシンドロームと聞くと腹の出たおじさんを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は子供にも生活習慣病の波は来ています。肥満児は増えていますが、肥満というだけではメタボとは言われません。肥満に加えて、血糖、血圧、血中脂質の異常値があるとメタボと診断されます。

なぜこれが問題になるかというと、これらの悪条件が続くと血管の劣化が始まるからです。
徐々に身体を蝕んでいくので、若い頃からメタボの症状が出ていると、将来的には早く動脈硬化を起こし、脳卒中、心筋梗塞などで倒れる人が増えるのです。すぐに症状が表面上に現れないのが怖いのです。

若くて働き盛りの人がパタパタと倒れている状況が、すでに目の前で起こり始めています。大人になって気を付け始めたのではちょっと遅いのです。

子供のために食事を整えることは未来を作っていくことでもある
現状から未来をちょっと想像できたと思います。もちろん自分のダイエットに必死でそれどころじゃないという方もいると思います。または仕事が忙しくて・・・といった環境事情もあるでしょう。

しかし子供を育てるのは親です。子供が普段何を食べているのかを知っているでしょうか?お子さんの好きな食べ物を10個言えいるでしょうか?お子さんの嫌いな食べ物を10個言えいるでしょうか?

子供の肥満の原因の大部分は親にあります。遺伝よりも食事を提供する環境が大きく関わってきます。特に18歳で高校を卒業するまでの子どもの体型に対する責任は親にあります。だからこそ、今のうちからちゃんと食べる力を持つ子どもを育ててあげる必要があります。
逆に言うと、親の目の届く範囲にいてくれる今が、その子の将来の健康を作る一番のチャンスなのです。

これは子供だけでなく大人にも言えることです。太っている人の食卓で育った子供は太る可能性が高いです。いい例が、アメリカにホームステイした人が太って帰ってくると言うケース。知らず知らずのうちに家庭でもそのようなことが起こっています。

ダイエットのために生活を見直すということは自分だけの未来ではなく、子供、社会、日本の未来にも関わってきます。未来のためにできることはなんでしょうか?

小児肥満の問題は、スタイルが気になるということではなく、放っておくと寿命を縮めます。ですから今のうちに早めに手を打っておくことが肝要です。しかし、大人のダイエットと違い、スピーディーに痩せる必要はありません。成長期ですから、今の体重をキープしつつ、生活習慣を変えていけば、徐々に身長が伸び、適正な体重になっていきます。

当然ながら、子どもの肥満解決にはまず、親の方も生活を整えていく必要があります。
このダイエットをきっかけに、あなたが子どもの食事や生活習慣にしっかりと向き合うことになれば、望外の喜びです。

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