からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
古代エジプト展
先日、娘と福岡市博物館に
古代エジプト展を観てきました。
3600年前の墓石に刻まれた
精密なヒエログラフを見ながら、
当時の人間の息づかいを感じました。
むか~しむかし、
学生の時分に見たミイラの記憶は、
ただ恐いとか夢に出てくるとかの
オドロオドロシイものでした。
正直言うと今回も、古代エジプトの
失われた文明を見に行くというよりは
「ミイラが見られる~!」という、
少し怖いもの見たさの気分がありました。
ところが、詳しい説明を見ていると、
現代の僕たちが、亡くなった人を火葬して、
お骨を丁寧に扱うように、
古代エジプトの人々が、
死者を埋葬する気持ちが
よくわかりました。
偉大な王はさることながら、
若くして亡くなった娘を
きれいなミイラとして墓所に入れる、という
当時の人の気持ちが感じられ、
なんだかとても温かい気持ちになりました。
ミイラを入れる棺も、キレイな装飾が
施されたもの(多分お金持ち)から、
様々な木材をつなぎ合わせた、
ツギハギだらけのものまで様々あって、
中には動物のミイラが
小さな棺に入ったものもありました。
きっと可愛がっていたニャンコが
あの世に旅立ったのでしょう。
決して王様だけでなく、
当時の人たちの、死者を葬る
形のひとつだったのでしょうね。
そんな栄華を誇ったエジプトも
紀元前30年に帝政ローマに占領され、
三千年の歴史を閉じました。
いのちの奴隷
昨今、世界情勢は急転しています。
自分の身は自分で守る覚悟が必要です。
そして、自分の家族、
国家も自ら守る覚悟が必要でしょう。
これまで緩やかに
現代人は飼い慣らされ、
体も心も病気がちになってきました。
日本は世界有数の長寿国ですが、
しかし不安を抱えたひとだらけです。
そして、将来に不安を抱えているのは、
何も大人ばかりではありません。
子供の生活習慣病や
うつ病が爆発的に増加しています。
さらに、
行き過ぎたヒューマニズムが横行し、
ゼロリスクを求める風潮は、
大人から子供まで、
溌溂と生きる環境が奪われ、
それは「いきる」というより、
ただ命をつないでいる、
命の奴隷のようです。
メディアでは、
命が大事、命が大事と
空しく繰り返され、
肝心の「魂」が
抜け殻になっています。
魂のない日本人には、
日本は守れないと思っています。
子孫も祖国も文化も守れないでしょう。
古代エジプトは、
3000年のうち後半の1000年は
内部から崩壊し、
ついには他国に侵略されました。
カラダは命のイレモノ
本当の意味での資産と言うのは
自分たちの人生を守ってくれるものです。
その大元の資本は、まずは体ですね。
大人から子供まで病気がちで
精神力までも弱くなった日本。
その根本原因のひとつは食べ物だと思います。
力のなくなった貧血野菜、
品種改良されすぎの作物、
手料理がなくなり、
多種多様な食品添加物の溢れる現代です。
あなたの身体はあなたの命のいれものです。
身に付けるものも毎日食べるものも、
あなたの命を守るためにあります。
良いものを体に入れなければなりません。
良いものとは、
自然に近いものです。
野生のエッセンスを与えてくれるものです。
身体を健康に持っていけば、
心も健康になります。
使命感が生まれ、
社会のため、子孫のために
何をすればいいか考え始めます。
病気の人は、病気を治すこと、
また、病気を持っていても
元気に過ごす体を作ること。
病気でない方は、
自らの健康度をさらに高め、
有事に備えることが肝要です。
そんな意識を持って、
歩まないといけないな、
と最近特に感じます。
コロナ騒動もウクライナ問題も、
テレビの言いたいことばかり聞いていると、
本質は見えません。
所詮白黒つけやすい
「応急処置」を
報道しているにすぎません。
振り回されないためにも、
まずは僕らは、
自らの「体づくり」から
しっかりしておきましょう。