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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
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漢方の魅力を語ります。

窮鼠、猫を噛む!

2024年03月19日(火)

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おとなの脳活

好き嫌いを決める脳

人以外の動物には、
感情と理性の葛藤はほとんどありません。

なぜなら、
動物には理性や道徳感といった
高度な知性がないからです。

そのため、
知性脳(大脳新皮質)から
情動脳(大脳辺縁系)への影響は少なくなります。

逆に、人は共感力や哀れみも含め
高度で繊細な感情を持っています。

だからこそ、
考えなくてもいいことを考えてしまいますし、
知性と感情の葛藤が生じ
簡単に自律神経の働きが乱れることになります。

情動の主役は扁桃体で、
ここでは、五感からの情報に
「快 (安全)」か「不快 (危険)」かの評価が付けられます。

ところが、エネルギー低下によって
知性脳のコントロールが効かなくなると、
情動は過敏になり、過敏なまま、
情報が記憶されていきます。

すると偏桃体では、
不快(危険)のラベリングがされやすくなるのです。

つまり、いつも危険を感じていたり、
怒りの感情が起きやすくなるのですね。

「逃走」か「闘争」か

猫ににらまれているとき、
ネズミは「不安」と「恐怖」 でいっぱいです。

そして、体は緊張し凝り固まっています。

これは筋肉に血が集められて
いつでも逃げ出せるように準備万端ということです。

一方で、 ネズミも限界になれば
猫に襲いかからなければなりません。

「窮鼠猫を噛む」というやつです。

つまり、ネズミの頭では
「怒り」「イライラ」の感情もいっぱいです。

実は、筋肉に血が集められているのは
攻撃のためでもあるとわかります。

このように、動物は危機的状況に直面したとき、
いつでも「戦う」のか「逃げる」のか
という選択を求められます。

そしてそれに対処するには
「不安」と「怒り」の感情とともに
交感神経を緊張させ、心臓を活発に動かし、
筋肉に血を大量に送っているのです。

つまり五感からの刺激は、
肉体の反応とともに、
自律神経やホルモンの反応を引き起こします

重要なのは、
脳はこういった危機的な状況
“体の情報も含めて”記憶していることです。

不登校の子供たちが登校前、
腹痛や吐き気、頭痛を訴えるのに、
午後になるとその症状が消えてしまう

そんな話を聞いたことがあると思います。

このことから、不登校も
実は過剰な情動反応の結果だと分かります。

大人でも精神的に不安定だったり
イライラが続いている人は、

実は、同時に体調も悪くなっているのです。

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