からだに、おせっかい。
ブログ
体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
知性の脳と情動の脳
人間の脳は
「爬虫類脳」→「旧哺乳類脳」→「新哺乳類脳」
の順番で進化し、
機能を追加して高度化させてきました。
爬虫類脳は最も古い脳器官で、
呼吸や心臓の活動、血圧、体温など
基本的な生命維持の調節機能や、
爬虫類に特徴的な縄張り(テリトリー)の防衛意識が
この爬虫類脳により生まれます。
これを別名「生命脳」と呼びます。
旧哺乳類脳は爬虫類脳の次に進化した脳器官で、
海馬、帯状回、扁桃体といった
大脳辺縁系から成り立ちます。
ここは快・不快という
本能的情動や感情、行動を起こす機能を担い、
危険や脅威から逃避する反応、
外敵を攻撃する反応など、
原始的な防衛本能をつかさどる脳の部位です。
大脳辺縁系は「情動脳」とも呼ばれます。
爬虫類脳が種の保存というよりも
自己保存のために機能する一方で、
大脳辺縁系は種の保存をつかさどる部位です。
最も新しい脳器官が新哺乳類脳で、
大脳新皮質(右脳・左脳)のことです。
言語機能や記憶・学習能力、創造的思考能力など、
高次脳機能の中枢で知性知能の源です。
大脳辺縁系の別名「情動脳」から、
大脳新皮質は「知性脳」とも呼ばれます。
ただし、
大脳新皮質単独では
高度な情報処理を行うことはできません。
大脳辺縁系や脳幹などと
協調運動しながら
高い精神機能を担うことができます。
つまり、
知的・理性的と言われる言動も、
必ず情動や感情などの影響を
受けているのです。
脳の成長と成熟
駄々っ子という言葉があるように、
子供たちにとって感情のコントロールは難しいわけです。
そしてこれには、
脳の成長が大きく関わっています。
情動脳(大脳辺縁系)は
危険や脅威から逃避する反応をつかさどっています。
そのため、情動脳の成長はとても早く、
3歳で成熟します。
一方で知性脳(大脳新皮質) の成長は
3歳以降から20代半ばまで成長が続き
ゆっくり成熟します。
小さな子供が予防接種に集まると、
ひとりが泣きはじめたと思ったら
他の子供も次々と泣きはじめます。
しかし、中学生にもなれば
注射で泣き出す子供はほとんどいません。
これは知性脳が成長し、
「注射が自分のためになる」のような判断ができるからです。
注射による痛み、情動脳の不快という叫びを
知性脳が修正しているのです。
また、若いときほど物事を「白」 「黒」、
または「正しい」「間違っている」という
二元論で処理したがる傾向があります。
これも脳の成長、成熟から考えれば自然なことです。
知性脳の判断に快・不快の情動が
必ず関わるわけですから、
知性脳が未熟であればあるほど
二元的な結論にいたってしまうわけです。
↓ ↓ ↓
ロデオ
↓ ↓ ↓
脳活漢方とは?