からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
エネルギー過多も脳の負担になる!
車のエネルギーはガソリンです。
そしてガソリンはガソリンタンクから供給されます。
そしてこのガソリンタンクの容量が、
その車のガソリン適正量です。
同じように私たちの脳も
適正なエネルギー量が存在します。
そしてそれは血糖値にすると
約70から110と言われています。
ガス欠になれば車が走らないように、
血糖値が低くなれば脳はうまく働きません。
逆にタンクからガソリンが
漏れたら危険なように
血糖値が高すぎると
まずいことになります。
しかし知らず知らずに
血糖値を上げてしまっている人たちがいます。
それがお菓子やアイス、
ジュースなどを日常的に食べている人たちです。
特にジュースは素早く吸収されますので、
驚くほど一瞬で血糖値が上昇することになります。
そんな時に分泌されるのがインシュリンです。
インシュリンは
ブドウ糖を捕まえて細胞に渡し、
細胞はそのブドウ糖を
エネルギーとして利用します。
そして使い切れないブドウ糖は
一旦脂肪として蓄えられるのです。
これが一連の糖代謝です。
しかし体の常識を超えたスピードで
血糖値を急上昇させるジュース類を摂る事は
私たちのエネルギー供給システムを
狂わせる原因になるのです。
こういった類の喰べ物や飲み物を
私たちが普通に食べたり飲んだり
できるようになったのは、
ここ30から40年のことです。
私たち日本人の
遺伝子レベルの情報にとってみれば、
過去少なくとも3000年以上にわたり
経験のないことなのです。
幾度と無く繰り返された
飢餓を乗り越えてきた私たちの祖先ですが、
エネルギーがだぶつくような
経験はしたことがありません。
そのため私たちの体には
遺伝子レベルでそういった
情報がありませんし対応策もないのです。
そのため私たちの体は
この血糖値の急上昇に
過敏に反応することになります。
では過敏な反応とは何か。
それはインシュリンの大量分泌です。
急上昇する血糖値に対する唯一の手段として、
猛烈な勢いでインシュリンを大量に分泌します。
その結果、今度は
血糖値が急降下することになります。
それも必要以上に血糖値が低くなり、
脳がうまく働けなくなります。
この血糖値の乱高下が
脳に負担をかけているのです。