からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
「経口中絶薬」の是非
人工妊娠中絶を薬物で行う
「経口中絶薬」について、
英国の製薬会社「ラインファーマ」が
国内での使用を認めるよう、
昨年末、厚労省に承認を申請しました。
厚労省はこれから1年以内に、
有効性や安全性を審査して、
承認を決めるとされてます。
これが果たして、
本当に安全なクスリで、
女性の心身に影響はないのか
という疑問があるのと同時に、
物言わぬおなかの赤ちゃんについての
議論が全くなされないことが不安です。
今生きている女性の権利のみを主張して、
中絶の手軽さや、身体的負担軽減を
追求し続けるなら、
この社会から、
命の尊厳と性の倫理、
秩序が失われてしまうと危惧しています。
推進派の方々は、
「簡単には中絶しにくいために、
赤ちゃんの遺棄につながる」
と主張しています。
しかしそもそも、
中絶を簡単にさせるクスリなどが、
わたしたち人間にとって
本当に必要なおくすりと言えるのかどうか、
いま一度考えたいところです。
また、海外の製薬会社が
わざわざ日本での許可を得たいということは、
日本の市場で売り上げを
伸ばしたいということです。
日本は草刈り場ですから。
これは、グローバルな
資本主義社会に住む私たちは、
知っておかなければなりません。
法律の改変とセット
また、経口中絶薬は、
刑法堕胎罪の「自己堕胎罪」に抵触します。
そこでなんと、
経口中絶薬の承認とともに、
堕胎罪の撤廃を求める意見が
出てきています。
堕胎罪は、「胎児の生命保護」
を目的としているので、
もしこのまま経口中絶薬が承認され、
堕胎罪が廃止されると、
胎児の生命尊重という
国民の規範意識が
根底から揺らぐことになるでしょう。
本当は、
小さな命をみんなで応援し、
温かく迎える心豊かな社会が
求められているはずです。
おなかの赤ちゃんと、
生みたいと願う女性の人権が守られ、
妊娠・出産・子育てに
希望の持てる社会を目指して、
経口中絶薬の承認には、
反対していかなければならない
と思っています。