からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
お酒を飲むと、
知性や理性の働きを担当する
大脳新皮質(知性脳)が麻痺します。
飲みすぎると情動反応が
表に出てきます。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、
同じ話を繰り返したり、
意味不明な話をしたりするのは
これが理由です。
けれども、いくら
アルコールで知性脳が麻痺するといっても、
ほとんどの方は
「これ以上飲むと次の日に残るから……」
とか
「十分に気分が良くなったな~」と、
知性的・理性的な判断が
できるときに飲むのをやめます。
ですから、
ひどく乱れるのはまれなことなのです。
一方で、
モラ夫はもともと
情動が高ぶっています。
そのため、
知性脳の働きが抑えられると、
その言動はさらにひどいものになります。
つまり、このことから
お酒を飲んでいないときのモラ夫は、
それでも、(そこそこは)
理性と知性が働いていたんだとわかります。
また、モラ夫は
お酒を飲みすぎる傾向がありますが、
それはもともと、
知性脳のエネルギーリソースが
不足しているためだと考えられます。
だからこそ、
少量のアルコールで簡単に
知性脳によるブレーキが効かなくなり、
情動のおもむくままに
お酒を飲んでしまうのでしょう。
当然のことですが、飲酒による
アルコールの処理や排泄では、
多くのビタミンやミネラルを消耗します。
まず、
アルコールは体内で分解され、
毒性の強いアセトアルデヒドが生成されます。
これがさらに分解されて
体外に排出されますが、
この分解に「ナイアシン」が必要です。
ナイアシンはセロトニンの合成時に必要で、
飲酒によりナイアシンが大量に
消費されるとセロトニンがつくれず、
うつっぽくなったりします。
また、アルコールの代謝には、
ビタミンB1、ビタミンB6、
ビタミンB12、マグネシウム、
亜鉛、カリウムなどが
とくに消耗されますから注意が必要です。
このように、
アルコールの代謝により
栄養素が消耗されますから、
モラ夫の栄養状態は
さらに悪化します。
毎日のように
大量のお酒を飲むことで、
多くの栄養素が
慢性的な不足に陥ります。
それが情動を高ぶらせること、
モラ夫の言動が悪くなるのは
自然なことなのです。