からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
「ふぅ~暑ッつぅ~!」
炎天下の人込みから抜け出そうと、
のれんをかき分けて薄暗い店内に入った。
敷石でつまずかないように下を向けば、
噴き出した汗がこめかみから顎へ
ツル―っと伝ってしたたり落ちる。
土間にポタポタと
打ち上げ花火のような模様を作った。
店内に入っても汗はなかなかひかない。
脇から肘まで伝わっていく
汗の流れが気になりながら、
ひととおり注文を済ませると、
店員さんが奥へ案内してくれた。
ここは赤福本店。
あの伊勢のおはらい町、おかげ横丁の中心地。
表では、太陽は真上から照り付け、
今や人通りも絶好調だ。
狭い通路を抜けて裏手の休憩所に通された。
通りの喧騒がうそのように静かだ。
どこからかチリリンという風鈴の音が聞こえた。
眼下にはサラサラと五十鈴川の清らかな流れが見え、
涼しい風が店内をそよそよと通り抜けていく。
ひんやりした竹製のござの上に腰を下ろすと、
汗も徐々に引いていった。
先程から、
「おなかすいた~」
「なんかたべた~い」
をピーピー連呼する子供たちに負けて、
通りのお店めぐりを中断して入ったのがここ。
お昼ご飯がまだなので、
ひと皿二個入りの赤福を3皿だけ注文した。
親子6人で一切れずつ仲良く、
静かに食べるつもりだった。
ところが、
出来立ての濃いあずき色の
たっぷり餡に包まれた目当てのものが、
冷たいほうじ茶と一緒に運ばれて来るやいなや、
キャーと歓声をあげて群がった下の兄弟ふたりが早速、
そっちの方が餡が多い!だの、
自分が早く手を付けただの、
ギャーギャーと醜い争いを始めた。
上の中学生ふたりは、
ま~た始まったとばかり、
おのおの好きなところに陣取って自分の世界。
母親はと言えば、
「おいし~、もうひと皿頼んでいいかしら…」、
父親は、「だから、お昼ごはん前だろ…、
お、こっちの方が眺めがいいぞー」なんて…
まぁつまり、みんなB型なのです、うちは。
↑そんな暑い夏の、ある日の描写でした。
実は先月、念願かなって、
一家そろってのお伊勢参りに行ってきたんですね。
家族そろってとなると、一生に一度になるかもしれないから、自然と気合も入ります。計画当初は、夏休みだから子供たちも連れていきやすいよねー、それに軽装だし! よーし水着も持って行こうか~! …とかウキウキが先だって、悠長に構えていたのですが・・・、実は正式参拝となると、子供といえども、ネクタイや上着が必須だったのですね。
つまり、旅行用と参拝用の衣類がいるってことです。とても荷物がかさみます。しかも長袖の上着だから、めちゃくちゃ暑いんじゃない?!ということに、なんと出立の1週間前に気付きました。(笑)だけど仕方ありません。6人分の航空料金をケチって格安航空にしていたところ、1人分の荷物7kg以下がどうしても達成できず、結局一部を郵送する羽目になりました。(^_^;)
嬉しかったのは、前もって三重県の観光課に電話していましたら、ガイドブックはじめ様々な資料を無償で送って下さったことです。
なかなか行けない場所だからと、欲張っていろんな計画を綿密に立てましたが、結局その多くが未達に終わりました。
だけどメインの神宮では比較的ゆっくりと時間を取ってお参りできましたし、新しい神棚も拝領することができました。
世間ではいろいろ不愉快なこともありますが、この現代の日本に命を頂いたことを感謝しつつ、とても満ち足りた気分で帰ってきました。