からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
コロナ感染でも平気な人と、回復が遅い人の差とは…
マスコミでは、感染者数や死者数だけではパンチが弱いということで、感染症の後遺症で苦しむ姿まで持ち出して、怖いぞ恐いぞと脅かしています。
だから早くワクチンを打て!…という単純な話でもないわけです。本当は。
そもそも、インフルエンザでもそうですが、無症状で済む人もいれば、重症化する人や症状が長引く人がいたり、後遺症で苦しむ人と、いろいろな経過があるわけです。
この違いはいったい何でしょうか?
2000年以上にわたり人体を観察してきた漢方では、体の中にその答えがあるとします。
つまり、どこまで侵入を許してしまうのか、どれだけ回復力があるのか、ということです。
ウイルスは非生物
ウイルスというのは生物ではありません。
ウイルスは遺伝子的情報にすぎないということが分かっています。
これは「匂い」みたいなものですね。
匂いにはいい香りもあるし悪い臭いもあります。
この情報を受け取ることで、体の中の反応が起きます。
これは、例えば野生動物から家畜、家畜からヒト、ヒトからヒトへと伝播するうちに、様々な情報が加わったり除かれたりして、変化していきます。
人にとって無害化することも、有害化することもあります。
遺伝子情報ですので、化学的に操作して、新しいものを作り出すことができますし、その研究もすすんでいるようです。
つまり、ウイルスの情報というのはずっと同じというわけではありません。
インフルエンザ型も毎年流行りますが、中身は違うものですね。
去年の新型は今年の旧型です。
実は、コロナ型も毎年感染者はいるのです。
新型コロナがあるということは
旧型コロナもあり、
未来型コロナもあるわけです。
感染すればするほど変化していくわけですから。
そして決して地上からなくなることはありません。
人類とウイルス
人類は、これまで様々なウイルスと出会ってきました。
文明国からの探検隊が、未開の地に行けば、そこの住民たちにとっては何でもないウイルスでも、すごく驚異になることがありました。
亡くなる人もいたでしょう。
しかし、生き延びる人もいました。
ワクチンという商品があってもなくても、人類全体としては、様々な免疫情報を獲得していきますから、ウイルスというシステムとも共存していけるのです。
それが何万年も続く人類とウイルスとの歴史です。
免疫システムの停滞と過剰
さて、
その「匂い」に侵入をいったん許してしまった体は、どうするでしょうか?
それが初めて出会う情報の場合は、瞬時に適切に対応することができません。
その中には、有害なものもあれば、無害なものもあるでしょう。
もしかしたら有益なものもあるかもしれません。
だけど
何もしないでボーっとするわけにもいきません。
その遺伝子情報は、細胞の生命活動の一部を停止させたり、暴走させたりすることがあるからです。
また、
ウイルスを取り込んだ細胞はその情報をほかの細胞に伝播するので、素早く処理するために体は免疫システムを使って駆逐しようとします。
つまり体の中で戦争を起こすわけですが、この免疫反応がなかなか動き出さずに、広範囲にウイルス感染を拡げてしまったり、逆に免疫反応が過剰になり過ぎて、多くの正常細胞を傷つけるということも起こってしまうのです。
免疫獲得の代償
全ての感染症に対して、カラダは持てる体力やこれまでの経験を総動員して立ち向かいます。
そして新たな免疫(経験値)を獲得していくのです。
文字通り命がけ、すごく体力を使う仕事なのですね。
ウイルスを追い出した後にケロッとしている人と、後遺症で苦しむ人との違いは、余力があったかなかったかの違いがとても大きく、偶然とか運の悪さだけではありません。
いま
感染症の後遺症で苦しんでおられる方々は、早く体力を回復して、壊れてしまった体の各システムを構築し直していってほしいですね。
そして、
いま怖れている人は、怖れるだけでなく、栄養、睡眠などに気を配り、体を整えておくことです。
体に良いものを摂り、持病を克服したり軽くしておくことも重要ですね。
それが本当に気を付けるということの中身です。
ワクチン開発は、経済活動再開のための安心材料としては、幾分の意味はあると思いますが、
「ワクチンを打てば大丈夫!」
というのは、短絡的でおぼつかない考え方です。
生体防御力を高める
さて結論ですが、感染症の後遺症で苦しむ人は、生体防御力が低かったか、あるいは消耗していたかのどちらかだということができます。
「生体防御力」とは、「免疫力」と「治癒力」の両方を併せ持つ概念です。
免疫力とは体内のゴミ掃除をする能力であり、治癒力とは新しい細胞を作り出す能力です。
生体防御力が低下していると、免疫の調整が効きません。
つまりせっかくの免疫力を発揮できず感染を広範囲に広げてしまったり、逆に免疫反応が過剰になり過ぎて余分に体を傷つけてしまうということです。
また治癒力も発揮できません。
傷んだ組織を早く治せないのです。
漢方の宮崎薬局
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