からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
感染症に強い体を作るには。
さて、強い体を作るにはその他に
どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
今回は体の中で強い体を作ってくれる
味方を増やすことを中心に
お話ししたいと思います。
私たちの身体が
たくさんの細胞の集合体だ
と言う事は有名ですが、
実はあなたは、
あなた以外の細胞とも
一緒に共生している事を
ご存知でしょうか。
有名なのは腸内細菌ですが、
実はその他にも口腔粘膜や皮膚の表面にも、
様々な常在細菌がいて、
体のバリア機能を保っているんですよ。
腸内細菌は100から1000種類、
100兆個から1000兆個いて、
その重さは成人で500gから1.5kgもあります。
それに比例して
体表面の常在細菌の数も
変わることがわかっています。
言わずもがなですが、
その種類が多く数や重量が多い方が、
力強い免疫力を持っている
ということになります。
あなたの血液中で
免疫を担っている有名な白血球も、
アメーバのような細菌と同じ形態をとっているんですね。
さて、
免疫力を力強く保つことを考えたときに
どんなことが必要でしょうか。
テレビでも言ってますね。
栄養、睡眠、規則正しい生活、精神的安定?
…耳障りが良いですね。
いかにもと言う感じです。
だけど
これでは実は充分ではありません。
何が足りないのでしょうか?
体表の常在菌を訓練する。
免疫力を強くするには
訓練が絶対に要ります。
外界からの様々な刺激が必要なのです。
例えば重力のない宇宙へ向かった
宇宙飛行士はどうなるでしょうか。
地球に戻ってきた時は、
かなり全身の筋力が落ちて、
重力のために自力で立てない位になっています。
ではもし、人間が無菌室に
ずっといたらどうなるでしょうか。
体の免疫システムはなかなか刺激されず
働く機会があまり訪れませんね。
つまり菌やウィルスを過剰に遠ざけると
免疫力が失われていくと言うことです。
わかっている人はわかっていますが、
現在のソーシャルディスタンスや
手指消毒を律儀に頻繁に行い
引きこもってばかりの人は、
様々な菌やウィルスを
過剰に遠ざけることとなり、
ますます人間は弱くなっていきます。
一時的には
守られて良いかもしれませんが、
ゆくゆくは確実に感染症に弱くなるのです。
「あつものに懲りてなますを吹く」
と言う諺があります。
これがますます自分の首を絞めることに
気づいてほしいものです。