からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
空腹時は誰もがイライラする。
お腹が空くと、イライラする
という経験は誰しもあると思います。
このとき、アドレナリン (イライラ)
というホルモンが分泌され、
それが肝臓を刺激することで、
肝臓が糖を作り出し(糖新生)
その結果、血糖値が上がって
徐々に空腹感が軽くなるんですね。
昼ごはんを食べ損ねた夕方、
「なんか気持ち悪い!」
といった経験はないでしょうか。
このとき、体は食料を得るために
戦闘モードに入っています。
そのため、
アクセル(交感神経)を踏んでいます。
アドレナリンにより、
そのエネルギーを肝臓から
確保しようとする一方で、
本来狩猟のときには
胃腸の働きは余分ですから、
「なんか気持ち悪い!」となるのです。
空腹は脳が決めている。
ところで「空腹」と、
「消化が終わった」
はイコールではありません。
もちろん、胃が空になるのも
空腹ではありません。
これは、
胃を手術などでとってしまった人も、
しっかりお腹が空くことでもあきらかですね。
実は、空腹というのは
脳が決めているんです。
「血糖値が下がったよー」
というサインなんですね。
なぜなら、脳は
糖分を唯一のエネルギー
としているからです。
脳の働きを維持するための
お知らせとしての「空腹感」なんですが、
脳はとても曖昧な基準で
このサインを発信しています。
糖尿病でわかるように、
血糖値のレベルにも適正値があります。
一般的に、
血糖値が70~110の範囲のとき、
脳が正常に働くとされていて、
これを前提にすれば、
食事によって血糖値が110に上がり、
それが70ギリギリまで下がったときに
「空腹」というサインが出るのが理想です。
しかし、そううまくはいきません。
実際には、
血糖レベルがある程度下がれば
「空腹」を感じてしまう人は多いんですね。
健康な人ももちろんですが、
血糖値が高い人もそれは同じです。
たとえば血糖値150が120に下がれば、
その血糖レベルの変化を脳が感じとり、
「空腹」のサインを出すでしょう。
糖尿病の患者さんで、
食後血糖値が200を超えていても、
それが160~170と、
ある程度のレベルまで下がれば
空腹を感じます。
つまり「イライラ(アドレナリン)」が
生まれることになります。
血糖値をコントロールするには
自律神経が働いていて、
逐一調整してくれているのですが、
この調整が
うまくできない人がいるのですね。
こういったことが原因で、
言動がひどくなるモラ夫さん
モラ子さんがいらっしゃるのです。
性格が悪いのではなく、
代謝機能が低下した状態なのです。