からだに、おせっかい。
ブログ
体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
いのちの講演会
先日、佐賀のアバンセでありました
「佐賀いのちの講演会」に
聴きに行ってきました。
主催の
「佐賀いのちを大切にする会」は、
おなかの中の胎児の命が
軽んじられない社会を
目指すボランティア団体で、
募金活動や講演会活動を行っています。
募金に関しては、
おなかの赤ちゃんとお母さんを応援する、
ひと口1円の「円ブリオ基金」があり、
この募金の応援のおかげで
生まれた赤ちゃんは、
全国で1000名を超え、
佐賀県内ではこれまで
62名の赤ちゃんが誕生しています。
毎年行われているこの
「いのちの講演会」は、
毎回魅力的な講師に
登壇いただいて、
よりよい社会づくりに
一石を投じておられます。
見習うべき??「欧米先進国」の制度
今回の講演会の講師は。
松居和(まついかず)先生です。
元埼玉県教育委員長で、
アメリカでの生活の経験から、
1988年にアメリカの
家庭崩壊・教育崩壊の現実
を伝える映画を作られました。
それから36年が経ちますが、
欧米の先進国では
さらに家庭崩壊が進んでいます。
30~50%の子供が
未婚の母から生まれ、
アメリカでは、
3人に1人の児童が、
家の中に実の父親がいない
という状況です。
そんな欧米諸国から、なんと
日本は遅れているとされているのです。
それは、女性の社会進出が
先進国中最下位だとする国際調査からです。
この国際調査は、
経済活動を指標にしたものなのでしょう。
しかし、家庭崩壊率、
犯罪や児童虐待の数、
学校の状況を比べると、
先進国の中で日本だけが
まだまだ状況が良い方なんですね。
そんな我が国が、
果たして欧米に追い付く
必要があるのでしょうか?
欧米のような社会になる
必要があるのでしょうか?
幸福を金額で測る政策
そんな中、日本政府は、
女性がもっと働きやすいようにという名目で、
0歳1歳2歳児を
気楽に預けることができる
仕組みを作ろうとして
制度の改造を進めてきました。
政府は「日本再興戦略」で、
保育分野は経済成長のための
巨大な新市場であると言い、
国の経済発展への貢献のため
待機児童の解消を目指して
改革に取り組むと言っています。
つまり、子育ては専門職に任せて、
母親はどんどん賃金労働の
競争社会に出てくださいね。
というメッセージなのでしょう。
ビジネス化する保育の中で
新制度をビジネスチャンスと捉えて、
保育の基本を知らない人たちが
続々と参入していると言われています。
保育の現場はますます疲弊し、
保育士の集団離職や、
質の高い保育士が
心を病んでいる現実があるようです。
しかし、日本全体としては
まだ欧米のようにはなっていません。
日本の家庭や教育の良さは、
それを支えて来た伝統・幸福論があって、
それは誰が教え、
後世に伝えるべきなのか。
そういった深いお話を聞かせていただきました。
つづく
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