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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
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漢方の魅力を語ります。

人の判断は情動的

2023年12月19日(火)

カテゴリー
おとなの脳活

知性の裏には必ず感情がある

家計簿をつけ、
収入と支出を計算し
貯蓄をして計画的に家を購入しました」

こんな話を聞くと、
「あっ、冷静に判断したんだな」と、
思ってしまいます。

しかし、残念ながらそれは間違いなんです。

こんなとき、脳はとってもエモーショナルに、
感情に流されて判断をしています。

まずは、それを簡単に説明しますね。

脳内情報は感情とセット

たしかに、意識的な思考や判断は知性の脳で行われます。

このとき、記憶と照らし合わせてから
情報を脳の各部分に配分します。

実は、この判断に必ず
情動が関わってしまうのです。

そしてまた、
情報をいったん蓄える時
再び情動の影響を受けてしまいます。

つまり、記憶される中身には
常に感情が関わったうえで
蓄積されていくのです。

家を買うときなら、数字の計算などは
理性の脳だけで判断されています。

しかし、それ以外の判断
情動脳からの指示がない限りできません

つまり、家計の収支は理性的な判断ですが、
「買う」「買わない」という判断は
とても「感情的」に決められているのです。

知性脳は、
情動脳が体に表現した情動を感じとって
その内容を判断しているのです。

「ヘビだ!」と思ったら「紐だった!」
という経験は誰にでもありますよね。

だけど、「紐だと思ったらヘビだった…」
という逆の流れは絶対にありません。

情動が知性で抑えられないとき

情動は扁桃体で判断されています。
その判断の材料となる
情動の記憶は扁桃体にあり、

その情動記憶にいたった背景は
海馬により仕分けされています。

これらのことから、
冷静な判断も情動が落ち着かない限り
不可能だとわかります。

また、ヘビの例でもわかるように、
扁桃体からの情報
快か不快かというおおざっぱなものですから、

情動脳がそれを誤って反応する可能性も
大いにあるということが
おわかりいただけるでしょう。

さらに、扁桃体の反応は危険からの
回避のための反応でもあります。

そのため、
いくら理性的知性的な人であったとしても
情動が動き出すのを止めることはできません

そして、強い情動反応が続いたなら、
そしてそれを抑制できるエネルギーがなければ、
混乱した言動を続けることは
なんの不思議もないのです。

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