からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
情動脳のコントロール
カウボーイが野生化した牛や馬を乗りこなす競技を
ロデオと言いますが、
脳もそれと同じです。
知的・理性的と思われる私たちの思考や言動も、
必ず感情や情動の影響を受けています。
つまり、私たちは脳内に
情動という名の野生の牛を飼っています。
それを乗りこなすのが、カウボーイ役の知性脳。
もし情動脳をコントロールできなければ、
その直後の言動はきっと悪くなるでしょう。
脳の情報処理
脳は休むことなく情報を入力し、
それを出力しています。
そのおかげで、私たちは映画を見て興奮すれば、
心臓がドキドキしたり、
感激すれば涙を流します。
また、例えば目の前にゴミが落ちていれば、
私たちはそのゴミを拾ってゴミ箱に捨てることになります。
一方で、ゴミ屋敷のような家に住んでいる人を
テレビで見たことがあると思います。
彼らは、ゴミを拾うどころか、
ゴミに囲まれたなかで生活をしています。
そのとき、彼らは視覚でゴミを、
嗅覚でその臭いを感じているはずですが、
それでもそのゴミを捨てようとしません。
このように、同じ情報が入力されたとしても、
人によって出力に違いが現れることがわかります。
この情報の入力は視覚や嗅覚だけではありません。
聴覚、触覚、味覚を含め、
五感から得られる情報がすべて脳に入ってきて、
それが脳内で変換され出力されます。
そして、その出力には個人差があります。
たとえば、ピカソの絵。
一枚のピカソの絵がオークションで数億円で落札されていますが、
ひとによっては落書きにしか見えないこともあります。
しかし、本物の絵にいつも触れている人たちなら
凡人とは別の、良い印象を持つことになるでしょう。
また、ピカソの生涯や時代背景、
作風の変化など、さまざまな情報を知っていると、
その出力(感動・感激)はさらに大きく変わることになります
脳の状態で感情も変わる
脳の働きは、
精神状態とも深く関わることになります。
たとえば、不安感が強い人たちに
『モナリザの微笑み』の印象を聞くと、
「暗い」とか「冷たい感じがする」と言ったり、
中には「怖くなる」方もおられますね。
このように、出力は脳の状態や働きによって
大きく違ってきます。
また、「感激」や「感動」がプラスの感情とすれば、
「暗い」とか「怖い」というのはマイナスの感情です。
言い換えれば
感激が「快」の感情であり、
「怖い」とか「見たくない」というのは
「不快」な感情になりますから、
脳の働きはプラス (快)に働くこともあれば
マイナス(不快)に働くこともあるわけです。
外界からの情報入力が同じものでも、
脳の状態によって、
捉え方やその後の行動まで
左右されるということなのです。
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人の判断は情動的
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脳活漢方とは?