からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
三七人参の研究
今回の講義のポイントは、
サンシチニンジン(三七人参)の研究についてでした。
ご存知の方もおられると思いますが、
三七人参も何百年も昔から使われている漢方生薬の一つです。
血流改善効果が高い生薬として有名な生薬ですが、
自律神経の安定や認知機能の向上にもいいとされてきました。
三七人参は、血液ドロドロをサラサラにする一方で、
出血している場所は止血に働くという、
化学薬品の常識では考えられない、
相反する薬効を同時に持っているので、
しばしば驚かれたり疑いの目を向けられたりもします。
ひとことで言うと「血の状態が良くなる」わけですが、
化学薬品には作用が一方的なものしかないので、
そんな表現では到底認めてはもらえません。
ですから、これを世界に証明するためには
三七人参に含まれる多様な成分ひとつひとつについて、
含有量の多いものから順に分析し、
それらが組み合わさった場合について検討していくという、
気の遠くなるような研究が必要なんですね。
これらが少しずつ明らかにされてきているのは
喜ばしいことです。
最近は抗認知症の効果(昔の記述では「益智」)も
明らかになってきています。
すでに臨床試験済み
さて、そんな状況でも、
すべて証明されないと
実用できないというものではありません。
実際に漢方医学は、
2000年以上も生薬を組み合わせて使ってきた歴史があり、
人体実験がすでに終わっているというところが、
新薬とは全く次元が違うのです。
すい臓がんを克服
会場には三七人参で命を救われたという方々も多く来られていて、
お話をお聞きしてとても嬉しく思いました。
その中でも特に印象に残った方が膵臓癌を克服した方でした。
すい臓がんの診断をされたあと、
手術は受けず、抗がん剤も通常の3分の1にしてもらって短期間に留められたこと、
三七人参で血行を改善し、
7年目の今も、仕事もゴルフもお酒も楽しみながら
元気に過ごしておられることをお聞きしました。
ガンには血行不良や酸欠が一番よくありませんので、
そこにも三七人参が効いてくれたのでしょう。
食生活にもクロレラを取り入れながら
体質改善にも取り組まれたようです。
西洋と東洋は両輪の医学
西洋医学的な「応急処置」と
東洋医学的な「体づくり」は両輪ですから、
どちらが欠けてもうまく行かないでしょうが、
特に体づくりの視点をもって
病気には立ち向かっていただきたいものだと思いました。
化学薬品の切れ味の鋭さと、
漢方薬のカラダを整える力を知れば知るほど、
毎日の体づくりの大切さを
しみじみ思った京都行きでした。