からだに、おせっかい。
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体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
みなさんは『ペットボトル症候群』
というのをご存じですか?
ジュースやスポーツドリンク、
炭酸飲料などの飲みすぎによって
起こる体調不良で、正式には
『清涼飲料水ケトーシス』と言います。
糖分の多い清涼飲料水の
大量摂取が続くことによって起こる、
『急性の糖尿病』のようなものです。
清涼飲料水を水代わりに
大量に飲むのが習慣になると、
血糖値を下げるホルモン
インスリンの働きが追いつかず、
高血糖状態になります。
高血糖になると喉が渇くため、
また清涼飲料水を飲む。
さらに高血糖が悪化する。また飲む。
これを繰り返すうちに、どんどん高血糖状態が進み、
重症になると昏睡状態に陥るという病気です。
そして、この高血糖の症状が進むと、
今度はインスリンのほうが多くなって、
逆に低血糖状態になってしまいます。
低血糖状態も体にとっては高血糖同様に危険なので、
体内では、血糖値を上げるために
アドレナリンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは興奮状態に導くホルモンで、
これがイライラや怒りっぽくなって
攻撃的な行動につながります。
犯罪精神医学者の福島章氏は、
高血糖と低血糖を激しく反復するような生活は、
『キレる子供』や『殺人』、
『DV(ドメスティックバイオレンス)』
などを起こす人格形成に何らかの影響がある
と報告されています。
インスリンというホルモンは
膵臓から分泌されますが、
高血糖が続くと膵臓が疲弊し
正常に機能しなくなってしまいます。
また膵臓はインスリンを
血液中に直接分泌しているほか、
リパーゼという消化酵素を分泌しています。
ですから、膵臓に大きな負担をかけると
リパーゼが分泌されなくなる可能性があり、
脂肪の消化、分解までもスムーズに行われなくなります。
つまり清涼飲料水を大量に飲むことで、
栄養分の消化、吸収にまで
影響が及ぶ可能性があるということです。
清涼飲料水を飲むのが
一度習慣化してしまうと
肥満、高血糖、低血糖、糖尿病などの
代謝異常症になるだけでなく、
攻撃的な人格形成に
つながりますので注意が必要です。
特に発達期の子供さんには注意してあげてください。