からだに、おせっかい。
ブログ
体に優しい、漢方・自然療法のご紹介。
「応急処置」から「からだづくり」まで
漢方の魅力を語ります。
皆様こんにちは。
先日大阪まで出張で行きました。
新幹線の車窓から時折見える田畑や山々は、
梅雨のあいだの晴れ間で、色鮮やかな緑で
埋め尽くされて輝いて見えました。
その緑の合間に家屋や道路などの
人工物が点々と共存しているのを
久々にゆっくり眺めました。
こういうのを見るととても安心します。
(時折見える山肌一面のソーラーパネルはちょっと無粋に感じましたが…)
鹿島も実は、自然豊かなんですが、
いつもは運転しながらササーっと
通り過ぎるので、ゆっくり眺めることが
ないんだな~と思いました。
「水谷もりひと」さんの新刊
「あなたに贈る21の言葉」を読んでみました。
あの日本講演新聞の編集長、
水谷謹人さんのこれまでの社説を
抜粋してまとめたものです。
「花鳥風月を感じる時間ありますか?」
その中に、
「花鳥風月を感じる時間ありますか?」
という頁がありました。
ある女の子が理科の授業かなんかで、
河原で小石を拾い、丹念に特徴を調べて
小石の標本を作って提出したそうです。
しばらくして標本が返却されると、
女の子は「よし課題おわりっ!」のごとく
そのままごみ箱に捨ててしまったのですね。
それを知ったお母さんが、
ちょっと悲しくなって、
ゴミ箱から拾い上げて、
整えて居間に飾っておいたそうです。
数日後に娘さんが、自分が調べ上げた
ひとつひとつの小石のことを話してくれた時、
お母さんは、小石をもとの河原に戻しに行こうと提案しました。
小石をもとの場所にすべて戻して、
最後に河原を後にするのですが、
その時、娘さんが石たちに
「さよなら…」と言ったんですね。
その言葉にお母さんは胸が熱くなった
というエピソードが紹介されてました。
そして、
養老孟子さんの言葉が引用されてました。
養老さんは、
いま自分は幸せだと感じている人たちと、
逆にいじめなどで不幸せだと感じている
人たちに共通して「気になることがある」
と言われるのです。
それは、「先生がこう言ったとか、
友達がこう言ったとかばかりで、
花も鳥も風も月も出てこない。」
ということでした。
人は、友情や愛情、信頼関係の中に、
幸せを感じますが、しかし
それは裏を返すと不幸せの原因にも
なり得るということなんですね。
昔は、人間関係とは別の世界、
つまり自然界に逃げ場があったと言われていました。
編集長の水谷さんは、
このようにまとめてありました。
人には花を愛で、鳥の声を聞き、
風を感じ、月を見上げて、
「自分の悩みなんて大したことない」
と感じる感性があります。
人間は、社会性を持った動物ですが、
自然と触れ合う機会がないと、
「社会」に100%依存します。
社会構造や人間関係の良し悪しで
幸・不幸が決まってしまうのはキツイでしょう。
最近、自然界から少し
乖離していると感じたら、
スケジュール表を広げ、
自然の中に身を置く、
そんな日を決めましょう。
「自然の中に行ってみよう そこにはちっぽけな悩みを 吹き飛ばす力がある」
この本の中には、逆境の中で
前向きに生きた方々の21のエピソードと、
まとめの言葉が綴ってあります。
オビには、
「この本を面白がれたら あなたは失敗も面白がれる人になる。」
とありました。
面白い人ではなく、
面白がる人でもなく、
面白がれる人。いいですね~!!
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夏が来た!